辻出紀子写真展 -旅のあしあと- www.tsujidenoriko.jp
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東京展 伊勢展
賛同メッセージ
乾 淳子 記者・辻出紀子のこと「伊勢人」顧問乾 淳子
辻出紀子が記者をしていた雑誌『伊勢志摩』(現・伊勢人)の編集室は、総勢11名。創刊から20年たった今も、雑誌が出来上がると、それっとばかり全員で書店へ配本にまわる、こぢんまりとした伊勢の出版社である。 入社の面接に際して、辻出紀子は、実はI新聞社からも内定をもらっている、と迷っている様子を正直に口にした。『伊勢志摩』は発行部数2万そこそこのローカル誌。だが、志は高く、地方の時代にあって、時空を共にする読者とともに故郷について考え、誇りうるものを見いだし、育てていこうとの編集方針を貫いていた。

うれしいことに、彼女は"寄らば大樹"の逆をいく選択をした。私たちは彼女の決断を大歓迎したのはもちろんである。

駆け出し記者の修業の場は、情報ページのミニ記事にある。

未知の分野にも、人物に対しても、物怖じを知らない彼女は「いってきまーす」と明るく編集室を飛び出していく。南北に長い三重県は、車で片道2時間、3時間という取材行も珍しくはない。最初の1年間に、北は桑名・伊賀上野から、南は尾鷲・熊野まで、彼女はまめまめしく足跡を残していった。時には、14、5行ばかりのスペースに丸一日を取材につぶして、私にお目玉を食らったこともなくはなかったが・・・。

そういえば、彼女の履歴書には「石橋をたたく前に飛び越える」と性格について書き記してあった。自分の長所も短所もわきまえた上での、気に入りのキャッチフレーズだったのだろう。

2年目からは、毎号のように先輩記者と組んで特集にかかわるまでに成長している。

  特集「自然に一番近い野遊び」
  特集「休日、パンを楽しむ」
  特集「手作りの木の家具たち」

一つ特集をこなすごとに、確実に人脈を広げているのが見て取れた。取材先からパーティーや祭りによく声がかかるのも彼女だった。人に好かれる性格なのである。

休日、私につき合って大杉谷の秘境へ沢登りに出掛けたこともある。飛沫(ひまつ)を浴びて連瀑の谷をよじ登り、ついには大台ヶ原のブナ林へはいあがるハードな山行だったが、彼女は夢中で楽しんでいた。私は”自然もの”取材の後継者を得たと内心喜んだものだ。

知的好奇心に満ちていた辻出紀子は、公私ともに忙しそうだったが、連休がとれると、ひょいと大好きなタイへ出掛けていく。日々の多忙さとは裏腹に、視線は遥るかなところに注がれていたように思える。

入社後1年8カ月、雑誌づくりにハマりこんだと見えた時に、彼女は突然私たちの前から姿を消した。次号特集の熊野古道を私と共に歩いて、1週間とたってはいなかった。

早く帰っておいで、と思いを凝らさぬ日は、以来、1日とてない。

【プロフィール】
(乾 淳子:いぬい・じゅんこ)1981(昭和56)年、雑誌『伊勢志摩』創刊に参画。辻出紀子入社時には編集長。後に主筆。雑誌『伊勢人』顧問。エッセイスト。現在、JICA専門家の夫とともにフィリピン在住。
people
記者・辻出紀子のこと
「伊勢人」顧問
乾 淳子


飄々と
立命館大学国際関係学部教授
安斎育郎


辻出紀子さんに会う日のために
ジャーナリスト
有田芳生


メッセージ
写真家
畑 祥雄


メッセージ
ジャーナリスト
野中章弘


メッセージ
立命館大学法学部教授
徐 勝


メッセージ
民放解説委員
辛坊治郎


メッセージ
フォトジャーナリスト
宇田有三
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